トチシル|地震対策は何をする?地盤で見る強い住まいの選び方
2026年3月22日

目次
住む場所を決めるって本当に悩みますよね。
まず重視されやすいのは、駅から何分か、スーパーやコンビニが近いか、といった利便性だと思います。
毎日の暮らしに直結するので、そこを大事にするのは自然です。
ただ、住まい選びでは、もしものときに起こりうることも少しだけ想定しておきたいところです。
その代表が地震ではないでしょうか。
地震の備えというと防災グッズや食料、トイレの準備が先に浮かびますよね。
もちろん大切です。
でも、もっと不安の中心になりやすいのは、住まいそのものが大きく傷まないかという点かもしれません。
もし自宅にいるときに強い揺れに遭遇したら、と想像してみてください。
家が大きく損傷すると、その後の生活は一気に立て直しにくくなります。
そうならないための一つの備えとして、住む場所の選び方を地盤の面から考えておくと安心につながります。
ここではトチシルの地図を使って、表層地盤と地形分類を手がかりに候補地を同じ条件で比べながら絞っていく流れをまとめます。
この記事でわかること
地震の不安を減らすために、住む場所を地盤の面から見ていく手順を整理します。
・地震で不安が増えやすいポイント
・公的なデータで確認するときの流れ
・表層地盤と地形分類の使いどころ
・地図で絞ったあとに現地で見るポイント
地震の不安とは
地震の不安は、揺れの瞬間だけで終わりません。
停電や断水、避難、家族の連絡など暮らし全体に波及します。
その中でも現実味が強いのは、住まいが大きく傷まないかという不安です。
揺れが収まったあとに家が使える状態で残るかどうかで、その後の生活は大きく変わります。
内閣府の防災情報では、南海トラフ地震は今後30年以内の発生確率が80%、首都直下地震は70%と紹介されています。
数字で怖がるためというより、住まい選びでも地震の目線を入れる価値があると受け止めるほうが自然です。
そして地盤の不安は、住まいだけの話にとどまりません。
周辺の道路環境や交通機関がマヒして、生活が回りにくくなる可能性もあります。
たとえば揺れによって道路が傷んだり、場所によっては陥没が起きたりすると通勤通学や送迎が一気に難しくなります。
緊急車両が通りづらくなるといざというときの不安も増えます。
また、大きな地震では液状化が起きた例もあります。
地面がゆるむと道路が波打ったり、マンホールが浮き上がったりして、ふだん通れる道が使いづらくなることがあります。
東日本大震災でも、そうした被害が確認されています。
地盤の比較を住まい選びの基準に加えるのは、家のためだけではなく、生活環境まで含めて不安を減らす意味合いもあります。
トチシルなら、表層地盤や地形分類を地図上で重ねて見られるので候補地を同じ条件で比べやすくなります。
トチシルのマップで気になる土地の地盤をチェックしよう!

住まい選びにおける地震対策とは
住まい選びでできる地震対策は、ここなら絶対に安全と言い切ることではありません。
現実的なのは、比べる軸をそろえて揺れやすさの差が出やすい条件を先に外しながら候補を整理することです。
建物側の確認ももちろん大切です。
築年数や耐震性、管理状態、周辺の避難経路など、見ておきたいポイントはいくつもあります。
ただ、エリア選びの段階で先に整えやすいのが地盤です。
地盤の条件がそろうと、候補地を同じ目線で比べられるので迷いが減ります。
このテーマで使う軸は次の2つです。
・表層地盤
地面の浅い部分の硬さをもとにした目安で、揺れやすさを比べる手がかりになります。
・地形分類
土地がどんな成り立ちかを整理した情報で、軟弱さが気になりやすい場所を候補整理に使えます。
公的なデータを確認する手順
最初にやることはシンプルです。
住みたい市区町村の防災ページで、地震に関する情報を確認します。
1. 地震に関する情報がまとまったページを確認する
自治体の防災ページには、地震への備えや避難場所、被害想定の考え方などがまとまっていることがあります。
たとえば品川区の防災ポータルのように、避難所を一覧と地図で確認できたり地震や水害の各種防災マップがまとまっていたりするページもあります。
まずはここで全体像をつかみます。
2. 生活圏の視点で気になる点を拾う
住まいだけでなく、生活動線にも目を向けます。
・避難所はどこか
・そこまでの道は複数あるか
・川や線路をまたぐ動線が必須になっていないか
・主要道路が止まったときに回り道が作れそうか
ここで見たいのは、地震のあとに生活動線がどれくらい影響を受けそうかという点です。
3. 候補地が増えてきたら同じ条件で比べられる形に整える
行政ページなどで個別に確認することもできますが、候補が増えるほど見たページや条件がバラバラになって比較が難しくなります。
ここからは、同じ条件で候補地を比べられる形に整えていきます。
公的情報を確認したうえで、候補を同じ条件で見比べたい場面ではトチシルの地図で重ねて確認できると整理が早くなります。
災害リスクをまとめて検索できるのはトチシルだけ!

表層地盤で候補地を整理する
表層地盤は、地面の浅い部分の状態をもとにした目安で、揺れやすさの傾向を比べる手がかりになります。
安全判定の合否ではなく、候補地を整理するための比較軸として使うと進めやすいです。
使い方の感覚はシンプルです。
・候補が多いなら、少し厳しめにして整理する
・減りすぎたら、一段階ゆるめて残り方を見る
・どこで減ったかを見て、重視したいラインを決める
最初から強く絞りすぎるより、残り方を見ながら調整するほうが納得感を保ったまま進めやすいです。
表層地盤の情報は公的機関が公開している地盤情報をもとに確認できます。
トチシルでは、そうした公開データを地図上で扱えるため候補地を同じ条件で比べやすくなります。
トチシルで表層地盤を重ねて確認する
この記事で紹介した表層地盤の情報は、トチシルの地図で確認できます。
表層地盤データを地図上で視覚的に比較できるので、候補地を同じ条件で見比べやすくなります。
希望エリアを表示して表層地盤を入れると候補地の残り方が地図上で見えるので整理が進めやすくなります。

地形分類で軟弱な地形を外すか決める
ここからは、表層地盤で整理したあとにもう一段だけ候補を整える考え方です。
地形分類では、自然的・人口的につくられる軟弱な地形をチェックします。
気をつけたほうがいいのは次の地形です。
盛土地、埋立地、後背低地、旧河道、氾濫平野、海岸平野
言葉が難しく見えますが、住まい選びでの意味はこうです。
土地の成り立ちとして、揺れやすさや液状化が気になりやすい条件をいったん候補から外して比較しやすい形に整えるための整理です。
ここは絶対ダメと決めつけるためではなく、迷いを減らすための設定として考えると自然です。
盛土地
低い場所に土を入れて敷地を高くした土地です。
見た目は整っていても、土の厚みや締め固めの状態は場所で差が出ることがあります。
埋立地
海や沼地などを埋めて作った土地です。
地盤の性質が変わりやすく、災害時に液状化が話題になりやすい条件が重なることがあります。
後背低地
川の近くで周りより低くなりやすい土地です。 地震そのものだけでなく、災害時の生活のしづらさも含めて気になることがあります。
旧河道
昔の川の流れ道の跡です。 いまは住宅地でも、土地の成り立ちはかつて水が通っていた場所です。
氾濫平野
川が増水したときに水が広がりやすい平らな土地です。 地震と同時に別の災害リスクも気になる場合、候補整理に使いやすい項目です。
海岸平野
海沿いに広がる平らな土地です。 標高が低い場所が混ざりやすく、地震以外の災害の視点も重なりやすいことがあります。
行政ページなどで個別に確認することもできますが、候補が増えるほど比較が難しくなります。
トチシルで地形分類を確認する
トチシルで表層地盤に加えて地形分類を重ねると候補地の残り方の違いが地図上で見えやすくなります。

地図で絞ったあとの現地確認
地図で候補が絞れたら、最後は現地で答え合わせです。
全部歩き回る必要はありません。
短時間で見るなら、順番を決めると迷いません。
1. 家の近くの道路を先に見る
地震のあとに困りやすいのは、家そのものだけではなく周辺の道路環境です。
・周囲より低い道になっていないか
・交差点がくぼんでいないか
・水が集まりそうな形になっていないか
・マンホール周りや路面が不自然にうねっていないか
液状化が話題になりやすい場所は、こうした違和感が出やすいことがあります。
2. 駅や学校、買い物までの動線を見る
動線が一本しかないと通れないだけで生活が止まりやすくなります。
・代替ルートが作れそうか
・川や線路をまたぐ動線が必須になっていないか
・主要道路が止まったときに回れる道があるか
3. 周辺の地形の癖を見る
少し歩くだけでも、地図では気づきにくい差が見えることがあります。
・すぐ近くに急な段差や擁壁が多くないか
・坂の上り下りが生活動線にどれくらい入るか
現地で気づいたことを整理するときも、同じ条件の地図があると話が早いです。
トチシルで同じ条件を表示して見返すと家族とも共有しやすくなります。
まとめ
地震の備えは、防災グッズだけで完結しません。
住まいそのものの不安を減らしたいなら、住む場所の選び方でもできることがあります。
進め方はこの流れが分かりやすいです。
・市区町村の防災ページなどで、公的情報を確認する
・表層地盤で揺れやすさの目安をそろえて候補地を整理する
・さらに整理したいときは、地形分類で軟弱な地形を除外するを使う
・最後に現地で道路や動線、地形の癖を確認する
トチシルで候補地をもう一度確認する
この記事で触れた表層地盤や地形分類の情報は、トチシルの地図で確認できます。
2つのデータを地図上で重ねて視覚的に比較できるので、候補地の違いがつかみやすくなります。
行政ページなどで個別に確認したあと、表層地盤で土台をそろえ、必要なら地形分類を確認して、候補地を同じ条件で比較してみてください。
トチシルで地図に表層地盤や地形分類を重ねてみる

出典一覧
表層地盤:J-SHIS 地震ハザードステーション 公開データ案内等(トチシル内に出典表示)
地形分類:国土地理院の地形分類データ等(トチシル内に出典表示)






