トチシル|地形分類ってどういうこと?――住まいを選ぶ判断軸になる地形について分かりやすく解説――

2026年4月1日

トチシル|地形分類ってどういうこと?――住まいを選ぶ判断軸になる地形について分かりやすく解説――

目次

1.地形分類とは――どう知れば不動産選びに活用できる?――

地形分類とは?

その土地がどのような働き(河川の洪水、人の手による工事……)によってできたのか、また、どのような堆積物(礫(石ころ)、砂、泥……)で構成されているのか、成り立ちによって区分けすることです。土地のできかたによっては、洪水や地震などの災害に弱い場合も多く、不動産価格を安くしてしまう悪い評価につながることもあります。

どう知ればよい?

地形分類を手軽に調べられる方法のひとつが、国土地理院がインターネットで提供する地図サービス『地理院地図』です。

『地理院地図』で「地図を選択」するメニューから、「土地の成り立ち・土地利用」を選択して、さらに、「地形分類(自然地形)」を選択することで、国土地理院の地図に地形分類ごとの色分けがなされた地図をかぶせて表示することができます。

しかしながら、『地理院地図』自体が、Googleマップなどと比べると地図に親しみのある人でなければとっつきにくい地図でもあるため、地図が苦手な人には難しく感じられるかもしれません。そういうときは、「トチシル」であれば、事前に地図で調べる条件として、地形分類でも「軟弱な地形」を除外して調べることが可能です。


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2.地形分類ごとの解説――特徴や安全性を「生活者目線」で知ろう――

世の中には多くの地形分類がありますが、この記事では不動産選びに直結する「平野部」の地形分類でも、住まい選びで押さえておきたいキーワードに絞って解説します。

盛土地(もりどち)

もともと谷や崖などの斜面だった場所などに、平らな土地を造るために別の場所から持ってきた土砂を人工的に盛ってできた土地です。人工的にしっかりと突き固めてはいますが、元々その土地の土砂ではない不安定な土地であるために、盛土した部分が激しい水害や強い地震によって崩れてしまう危険性があります。

埋立地(うめたてち)

もともと海や池など水域だった場所に、平らな土地を造るために別の場所から持ってきた土砂で人工的に水域を埋めてできた土地です。こちらも人工的にしっかりと突き固めてはいますが、元々陸地の土地よりも地中が湿っている(水はけが悪い)ため、強い地震によって地中の水分が浸みだして土地をゆがめてしまう「液状化現象」を起こす危険性が強いです。

氾濫平野(はんらんへいや)・海岸平野(かいがんへいや)

洪水で運ばれた砂や泥などが河川の周辺に堆積してできる平らな土地を氾濫平野もしくは氾濫原(はんらんげん)といいます。名前のとおり河川の氾濫(洪水)に注意しましょう。また、かつて海の底だった場所が隆起したり海が干上がるなどしてできた平らな土地を海岸平野といいます。地盤は海岸に近いほど軟弱で、地震の際にやや揺れやすくなります。強い地震による「液状化現象」の発生傾向はやや強くなります。氾濫原を細かくみた地形分類に、後背湿地・旧河道・自然堤防があります。

後背湿地(こうはいしっち)

主に氾濫原の中にあり、氾濫原においては周囲よりわずかに低い土地です。洪水が運んできた泥が堆積してできます。洪水が起きると土地の低さゆえに周囲よりも長期間浸水する可能性があります。地盤がとても軟弱で、地震の揺れが大きくなりやすいです。埋立地に性質が近いので「液状化現象」の発生傾向がやや強いことも注意しましょう。

旧河道(きゅうかどう)

氾濫原においてかつて河川が流れていた場所で、周囲よりもわずかに低い土地です。流路が移動することで河川から切り離され、その後に砂や泥などで埋められてできます。後背湿地同様に洪水によって周囲よりも長期間浸水し、水はけが悪い土地です。地盤が軟弱で、地震の揺れも大きくなりやすいです。特に、土地の低さを補うために埋立や盛土した地域では「液状化現象」の発生傾向が非常に強く注意が必要です。

自然堤防(しぜんていぼう)

氾濫原において現在や昔の河川に沿って土砂が細長く堆積してできた、周囲より0.5メートルから2,3メートル高い土地です。氾濫原の中では周囲よりも土地が高いぶん洪水に対して比較的安全ですが、大洪水では浸水することも考えられます。自然堤防でも後背湿地との境目では「液状化現象」の発生傾向が強いことに注意しましょう。

砂州・砂丘(さす・さきゅう)

主に現在や昔の海岸・湖岸・河川沿いにあって、周囲より小高い砂や礫(石ころ)でできた土地です。波が打ち上げた砂や礫、風によって運ばれた砂の堆積でできます。通常起こる洪水では浸水しないことが多く水害には強いといえます。強い地震による「液状化現象」の発生傾向は、砂州ではやや強く砂丘ではやや弱いですが、砂丘の周辺では非常に強くなるので注意です。

台地・段丘(だいち・だんきゅう)

氾濫原などに比べて階段状に高くなった平らな土地です。元々山だった場所が風水の侵食により削られて取り残されてできます。土地が高いぶん洪水のリスクはほとんどありませんが、河川と高さの差が小さい場合は要注意です。斜面の近くでは崖崩れにも注意しましょう。地盤が良いので地震の揺れは小さく「液状化現象」も起こりにくいといえます。

凹地(おうち)・浅い谷

台地などの中にありますが、まわりと比べてわずかに低い土地です。小さい洪水などでまわりに砂や礫が堆積して相対的に低くなるなどしてできます。土地の標高が高くても大雨が降ると一時的に水が集まりやすく浸水する可能性があります。地盤は台地・段丘などより軟弱な場合があって、特に周辺が砂州・砂丘にできた凹地では「液状化現象」が起こりやすくなるので、その土地単体だけで地形を見ない方がいいでしょう。

3.地形分類ってどういうこと?のまとめ

ここまで細かい地形分類についてみてきましたが、意外と水害や地震に「弱い」ことがはっきり明確な地形分類が多いことに気づいたのではないでしょうか。日本の平野は、けわしい山々から削り取られた土砂が洪水によって運ばれ、長い年月をかけて堆積して造られました。その堆積の仕方や堆積物の種類によって地盤の強さが変わるため、台地・段丘のような地盤が「良い」ところもあれば、「軟弱地盤」と呼ばれる地盤の「悪い」ところも多くなるのが実情です。

第一目標:地盤の良さで不動産選びをするなら「台地・段丘」を目指すべし

第二目標:標高の低いところでも「砂州・砂丘」や「自然堤防」ならリスクは低い

第三目標:場所の利便性など他の重視ポイントがあるなら「軟弱な地形」も排除しない

たしかに、水害や地震に土地そのものが強いかどうかは重要なポイントではありますが、台地上でも古い木造建築物に囲まれたエリアなら災害リスクは高まりますし、明らかな埋立地でも、現代的な高層マンションなら地中深くの固い地盤にまで杭を打ち込んでいるので、先端技術がリスクを軽減してくれる場合もあります。

あくまで、地形分類は不動産選びの軸において数あるうちの一つである、ということを意識しながら調べていくとよいでしょう。

さて、その土地が持つ地形のなりたちや災害への強さを、治安や住民の性質などの情報と重ねあわせ、照らしあわせて調べられるのが「トチシル」です。

「トチシル」の豊富な検索条件から、あなたの不動産探しに必要な情報で絞って、住まいとして理想のエリアを見つけましょう!


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