みなとみらいの地盤は大丈夫?地震・液状化リスクとマンションの防災対策を解説

2026年10月1日

みなとみらいの地盤は大丈夫?地震・液状化リスクとマンションの防災対策を解説

目次

みなとみらいでマンションを検討している人は、地盤・建物・ライフラインの3つを確認することがポイントです。とくに液状化については、横浜市が地盤改良などによる対策を行っていると説明していますが、マンションの基礎や防災設備を個別に確認する必要があります。

この記事では、ハザードマップをもとに、みなとみらいの地盤と地震・液状化リスクについて解説します。また、みなとみらいでのマンション購入前に確認したいポイントについても解説します。

みなとみらいの地盤は大丈夫?

みなとみらいは埋立地であるため、地盤や液状化リスクに不安を持つ人は少なくありません。しかし、埋立地というだけで危険と判断するのは早計です。地盤リスクと建物の構造的な安全性を分けて理解しましょう。

みなとみらい21地区は埋立地として整備されたエリア

みなとみらいは横浜市西区の沿岸部にあり、かつての港湾施設や鉄道操車場、造船所などの跡地を中心に、大規模な再開発事業として整備された造成地です。自然に形成された台地とは異なる性質を持っている点に注意です。

しかし、埋立地だから直ちに建物が倒壊したり、居住に適さなかったりするわけではありません。現代の建築技術では、地盤に応じた適切な基礎補強や耐震設計が行われているからです。

そのため、みなとみらいの住まい探しにおいては「土地そのものの地盤リスク」と「その上に立つ建物の安全性」を分けて物件を見る視点が求められます。

みなとみらいでは液状化対策が行われている

横浜市の公表資料によると、みなとみらい21地区では、地盤沈下対策に加えて大規模な液状化対策工事が段階的に実施されてきました。そのため、横浜市の液状化マップでは、みなとみらい21地区は液状化判定から除外しています。

マンションの防災性能は「地盤・建物・インフラ」の3層で確認

マンション全体の防災性能を正しく把握するためには、次の3つの視点で総合的にチェックする必要があります。

・①土地・地盤の確認:自治体のハザードマップ、造成履歴、敷地内の地盤改良の実施有無

・②建物の確認:耐震構造(耐震・制震・免震)、杭基礎が支持層まで到達しているか、竣工時期

・③ライフライン・防災設備の確認:非常用電源の確保、受水槽や給水設備、停電・断水時の運用計画

これら3つの確認が、みなとみらいでの安全なマンション選びでは大切です。

みなとみらいの地盤と液状化を確認

地震が発生した際に懸念されるのが液状化現象です。ここでは液状化の基本的な仕組みについて解説します。

液状化とは?地震によって地盤に起こる現象

液状化とは、水分を多く含んだ砂質地盤が地震の強い揺れを受けることで、一時的に液体のような状態になる現象を指します。

液状化の結果、以下のような現象が引き起こされます。

・地盤沈下:土中の砂と水が噴き出すことで地表面が下がる

・建物の傾き:十分な基礎がない浅い構造物が傾斜・沈下する

・道路や埋設管への影響:アスファルトの亀裂や、下水管・ガス管などの埋設配管の破損・浮き上がり

横浜市の液状化マップを確認する

横浜市では「液状化マップ(液状化予測図)」を公開しており、想定される地震の規模や震源に応じて地域ごとの危険度を表示しています。

なお、みなとみらい21地区においては、あらかじめ広い範囲が、地盤改良などにより液状化対策が行なわれており、液状化判定から除外されています。

沿岸部の地震・液状化・津波・高潮は分けて考える

みなとみらいのような沿岸部での災害リスクを確認する場合は、災害別の原因やマンションへの影響を別々に見ていくことも大切です。

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地盤だけでなく建物と周辺インフラへの影響も確認

大きな地震が起きた際、地盤に生じる被害は様々なものに影響します。また、マンション特有の影響も視野に入れて確認する必要があります。

地盤の被害と建物の被害は同じではない

液状化が発生した場合、地表面の沈下や、敷地内の段差といった地盤の被害が発生することがあります。強固な基礎構造を持つ超高層マンションでは、建物本体への影響が抑えられるよう基礎や構造が設計されている場合がありますが、その一方で、地盤と建物の接続部分にある配管が引きちぎられたり、段差ができて歩行が困難になったりする被害が想定されます。

地盤の変形が生活ラインに与える影響を想定しておくことが重要です。

マンションの基礎・構造を確認する

建物の安全性を測るためには、採用されている工法と構造を確認しましょう。

・耐震構造:建物自体の強度を高めて揺れに耐える構造

・制震構造:ダンパーなどの部材で揺れのエネルギーを吸収する構造

・免震構造:建物と基礎の間に免震ゴムなどを挟み、揺れを建物に伝わりにくくする構造

・基礎構造:支持層の深さに応じて打ち込まれた「杭基礎(場所打ちコンクリート杭など)」の仕様

・耐震基準と竣工時期:1981年6月以降の「新耐震基準」か、建物ごとの耐震評価や設計条件はどうか

道路・上下水道・電気などライフラインへの影響も考える

仮にマンション本体が無傷であったとしても、周辺のインフラが被害を受けると生活に支障が出る可能性があります。

・停電:広域停電による室内照明や家電の停止

・断水:本管の破断による供給停止

・下水道の使用制限:排水管の損傷やポンプ停止による使用禁止

・エレベーター停止:地震感知器の作動や停電による全停止

・道路の通行制限:緊急車両以外の通行規制や液状化による段差発生

みなとみらいのマンションで確認したい防災性能

災害時でも在宅避難を継続できるよう、マンション自体にどのような防災性能・設備が備わっているかを確認しておくと安心です。

非常用電源はどこまで使える?

停電が発生した際は、非常用電源が機能するかがポイントです。

・発電機(オイル・ガス)の有無と燃料備蓄量

・連続稼働できる時間(例:24時間〜72時間など)

・電源供給される対象設備(保安照明、排水ポンプ、非常用エレベーターなど)

・共用部や各街区への供給ルート

断水に備えた給水設備を確認

断水時に水が完全に止まるのか、一定期間は供給が続くのかは給水方式によって異なります。

・受水槽(貯水槽)の有無と容量:水道本管が止まっても受水槽内の水を利用可能か

・給水ポンプの非常用電源接続:停電時でもポンプを回して上層階へ送水できるか

・非常用給水栓の設置:1階などに直接水を取り出せる専用栓があるか

あわせて、マンション全体での飲料水備蓄量と、自室での備蓄(1人1日3リットル×3日〜7日分が目安)計画を立てておきましょう。

防災備蓄は何が用意されている?

多くの大型マンションでは、共用部分に防災備蓄庫が設けられています。

・飲料水・非常食:初期対応に必要な食料

・簡易トイレ・マンホールトイレ:下水使用制限時に最も重要となる衛生設備

・救助用品・発電機:ジャッキ、バール、投光器、ポータブル電源

・防災用品:ヘルメット、救命資材、救急箱

・定期的な賞味期限の管理や補給ルール

エレベーター停止への備えを確認

高層マンションにおけるエレベーター停止は、生活への影響が大きいです。P波感知器を利用した地震時管制運転装置が導入されているか、保守点検業者との優先復旧協定が結ばれているかなどを不動産会社や管理会社に確認しておくとよいでしょう。

みなとみらいの地盤・液状化についてよくある質問

みなとみらいは埋立地だから地震に弱い?

埋立地であることがそのまま建物の地震に対する弱さを意味するわけではありません。また、マンションの場合、深部の強固な支持層まで杭を打つ基礎工事が施され、建物構造には免震・制震技術が多用されているため、「埋立地だからマンションは危ない」とは一概には言えません。

みなとみらいは液状化する可能性がある?

みなとみらい21地区の場合は、地盤改良などにより液状化対策が行なわれているため、液状化判定から除外されています。

液状化するとマンションは倒壊する?

適切な杭基礎を持つ現代の分譲マンションが、液状化のみを原因として倒壊する可能性は低いと考えられています。リスクとして想定されるのは、建物本体ではなく、敷地内の地表面の沈下、地下埋設管(給排水管)の損傷などの設備への影響です。

液状化マップで危険度が高い場所のマンションは避けるべき?

マップ上で確認できるリスクだけで判断せず、建物側の対策(基礎構造・配管の可とう継手・非常用設備など)を確認して判断することをおすすめします。敷地内対策や建物の防災仕様が強固であれば、災害時のリスクを抑えられます。

まとめ|みなとみらいのマンションは地盤・建物・防災設備を分けて確認しよう

みなとみらいは埋立地として形成されたエリアです。液状化リスクを個別に確認する必要がありますが、広い範囲で地盤改良などの対策が行われ、横浜市の液状化判定からは除外されています。また、マンション自体も基礎構造・免震技術など安全性を高く保つ工夫がなされています。

ただし、この記事でも解説したように、みなとみらいでマンションを探し求める際は「地盤」「建物構造」「防災設備・管理体制」の3つを個別に確認することが大切です。

ぜひ記事を参考に、災害時でも安心して暮らせる住まいを見つけてください。

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出典一覧

・横浜市「みなとみらい21基盤整備の進捗状況」https://www.city.yokohama.lg.jp/kurashi/machizukuri-kankyo/toshiseibi/mm21/kiban.html

・横浜市「液状化マップ」https://www.city.yokohama.lg.jp/bousai-kyukyu-bohan/bousai-saigai/map/ekijioka/ekijouka-map.html

・横浜市西区「防災」https://www.city.yokohama.lg.jp/nishi/bosai_bohan/saigai/bousai.html

・横浜市「液状化現象に関するQ&A」https://www.city.yokohama.lg.jp/bousai-kyukyu-bohan/bousai-saigai/map/ekijioka/qa.html

・横浜市「みなとみらい21地区」https://www.city.yokohama.lg.jp/business/bunyabetsu/kowan/mirai21/mm21.html