トチシル|洪水や浸水が不安?ハザードマップ(洪水)から絞り込む住まい探し
2026年3月22日

目次
住む場所を決めるって本当に悩みますよね。
まず思いつくのが、駅から何分だったり、スーパーやコンビニが近いかといった利便性ではないでしょうか。
もちろん、一番身近なことなのでそれも大事です。
ただ、住んでから思わぬところで気づいて、失敗したかも…と感じやすいのが雨の日の不安です。
毎年どこかの地域で浸水や洪水の被害が確認されていて、ニュースを見るたびに次は自分の地域かもと感じる瞬間もあります。
いつどこで起きるか分からない不安はある一方で、住まい選びの段階で避けやすい条件を先に外していけば、その不安は極力小さくできます。
この記事では、トチシルのハザードマップ(洪水)を入口に候補地を整理し、浸水の不安も含めて同じ条件で比べながら絞っていく流れを整理します。
この記事でわかること
洪水や浸水の不安に関わる情報を、候補地の比較につなげるための見方をまとめます。
・洪水や浸水が生活にどう影響するのか
・洪水と浸水の違い
・公的なデータで確認するときの手順
・地形分類と平均標高の使いどころ
・地図で絞ったあとに現地で見るポイント
なぜ洪水や浸水が不安なのか(洪水や浸水による住まいの影響)
洪水や浸水が怖いのは、家が濡れるかどうかだけではありません。
日常が止まりやすくなるのが、いちばん現実的な不安です。
たとえば大雨の日に起きやすいのは、こんなこと。
・道路に水がたまって車が出せない。(通勤・通園・送迎に直撃しやすい)
・駅や学校へ行く道が使えず、回り道もできない。(遅刻や欠席につながりやすい)
・玄関や駐車場が使いにくくなる。(出入りだけでストレスになりやすい)
・床下に水が入ると乾かすのに日数がかかる。(カビ・ニオイが残りやすい)
・家具・家電が濡れると片付けと買い替えで負担が大きい
雨の日の不安は、被害の大きさだけの問題ではありません。
生活が回るかどうかに直結します。
だから住まい選びでは、不安をゼロにできるかを追いかけるより、不安が増えやすい条件を先に外すほうが進めやすいです。
洪水と浸水の違いとは
ここを押さえるだけでも、見方が整理しやすくなります。
洪水と浸水はどちらも水の被害ですが、起き方が少し違います。
・洪水:川が増水してあふれ、広い範囲に影響が出やすい
・浸水:短時間の大雨で排水が追いつかず、低い場所に水がたまりやすい
洪水は川の水。
浸水は雨水がさばけないイメージです。
住まい探しで大事なのは、洪水の想定が小さく見えても浸水の不安が残ることがある点でしょう。
洪水の色がつかない場所でも、次のような条件が重なると浸水が起きやすくなります。
・道路がくぼんでいる。交差点や低い道に水が集まりやすい
・周りから水が流れ込む形になっている
・排水が追いつかない。短時間に雨が集中しやすい
・川ではなく、用水路や水路の水が増える
ハザードマップ(洪水)から絞り込む住まい探し
まずは洪水の想定から見ていくと候補の輪郭がつかみやすくなります。
洪水の想定は市区町村が公表している洪水ハザードマップで確認できます。
あわせてトチシルでは、国土交通省の国土数値情報にある洪水浸水想定区域のデータをもとに、地図上でまとめて確認できます。
公的なデータを確認する手順
最初にやることはシンプルで、住みたい市区町村の公式サイトで洪水ハザードマップを探すだけです。
色がつく範囲を把握して、次の3点を確認していきます。
・候補地や生活圏に色がかかっていないか
・浸水の深さや注意点として何が書かれているか
・避難所や避難経路の情報が載っているか
全体像がつかめたら、候補地を同じ条件で比べやすい形に整えていきましょう。
トチシルで条件を入れて地図で確認する
この記事で紹介した洪水・浸水のリスクは、トチシルの地図で確認できます。
希望エリアを表示して、ハザードマップ(洪水)レイヤーにチェックを入れると浸水深ごとに着色されます。
次に地形分類を追加すると残り方の違いが地図で見えます。
トチシルでハザードマップを確認

条件をさらに追加して候補をさらに絞り込む方法
洪水で整理したあとに、浸水の不安が増えやすい条件も外していくと見通しがよくなります。
洪水だけだと候補が多く残る場合は、地形分類と平均標高を追加すると進めやすいはずです。
追加条件①:地形分類(軟弱な地形を除外する)
地形分類は、土地がどんな成り立ちの場所かを整理した情報です。
たとえば川の近くで低くなりやすい場所、昔は川が流れていた場所、海や沼を埋めてできた場所などを地図上の区分として把握できます。
地形分類の元データは国土地理院が公開しており、用語の意味やどんな考え方で区分されているかも整理されています。
各データは個別にも確認できますが、候補地を同じ条件で比べる段階では、一つの地図で重ねて見られるほうがスムーズです。
トチシルなら洪水の情報と地形分類をまとめて確認できるので、候補地の残り方の違いが見えやすくなります。
トチシルの地形分類では、「軟弱な地形を除外する」でまとめて整理できます。
ここに含まれているのが、次の地形です。
・盛土地
・埋立地
・後背低地
・旧河道
・氾濫平野
・海岸平野
言葉が難しく見えますが、住まい選びでの意味はこうです。
水が集まりやすかったり土地の性質が変わりやすかったりして雨の日の不安が増えやすい条件を先に外し、比較しやすい形に整えるための整理です。
ここは絶対ダメと決めつけるためではなく、避けやすい条件を先に外して迷いを減らすための設定だと考えると分かりやすいです。
盛土地
低い場所に土を入れて敷地を高くした土地です。
見た目は整っていても、土の厚みや締め固めの状態は場所で差が出ることがあります。
造成が入った土地を気にする人が多いのは、こうした差が見えづらいからです。
埋立地
海や沼地などを埋めて作った土地です。
場所によって地盤の性質が変わりやすく、災害時に液状化が話題になることもあります。
水だけでなく地盤面の不安も出やすい場所です。
後背低地
川の近くで周りより低くなりやすい土地です。
雨が続くと水が引きにくいことがあり、浸水の不安につながりやすい地形です。
旧河道
昔の川の流れ道の跡です。
いまは住宅地でも、土地の成り立ちはかつて水が通っていた場所です。
周りと地盤の性質が違うことがあるため、住まい探しでは気にされやすい項目です。
氾濫平野
川が増水したときに水が広がりやすい平らな土地です。
川から少し離れていても安心しきれない場所が混ざることがあります。
海岸平野
海沿いに広がる平らな土地です。
標高が低い場所が混ざりやすく、大雨だけでなく高潮なども気になる場合があります。
ここまでの条件を入れると洪水の不安を減らしたうえで、浸水や地盤の不安が増えやすい場所も外した候補が残りやすくなります。
追加条件②:平均標高で調整
平均標高は、安全判定の数字ではありません。
候補が多いときに整理するための調整用として使うのが向いています。
平均標高は一定の区画、メッシュ単位の標高の目安です。
地図を細かな四角い区画に分けて扱う仕組みが地域メッシュで、総務省統計局が考え方を整理しています。
標高そのものは一地点の高さですが、平均標高は区画の中の高さをならした目安です。
そのため、交差点のくぼみや道路一本分の高低差のような細かい差は拾いにくいことがあります。
各データは個別にも確認できますが、候補地を同じ条件で比べるならまとめて重ねて見られるほうが判断が早くなります。
トチシルなら洪水や地形分類と一緒に平均標高も重ねて確認できるので、候補地を同じ条件で見比べやすくなります。
標高とは
標高は、海の高さを0mとして、そこからどれくらい高い場所かを表す数字です。
住まい探しでは、周りが低いか高いかの目安として使うと分かりやすいです。
また、標高が高ければ必ず安心とも限りません。
高い場所は坂や斜面が近いこともあり、雨の日は水が流れ込む向きが気になる場合があります。
平均標高で候補を減らした場合は、現地で答え合わせをする前提で進めると安心です。
トチシルで地形分類・標高を確認

トチシルで候補地を同じ条件で比べる
比較の軸がブレると住まい探しは一気に疲れやすくなります。
Aは洪水だけ見た、Bは地形だけ見た、Cは何となく地図で見た、となると判断基準がズレて迷いが増えます。
各データは行政ページなどでも確認できますが、候補が増えるほど同じ条件にそろえて比べるのが大変になります。
トチシルなら洪水、地形分類、平均標高を同じ画面で重ねて確認できるので、候補地を同じ条件で見比べやすくなります。
洪水だけで残る場所と地形分類まで入れたときに残る場所は形が変わります。
この変化を見ると、どの条件で候補が落ちたのかがつかみやすくなります。
何度も検討したり家族と相談するなら、有料版のトチシルPROを使うと比較作業がより効率的になります。
検索条件保存
検索条件を何パターンも保存できるので、日を改めて見直すときも同じ状態からすぐ再開できます。
土地のブックマーク
気になった土地をその場で保存。
候補地を複数ストックしておけるので、後から家族と一緒に見比べやすくなります。
マップメモ
地図上に気づきをメモとして残せます。
現地確認後に「ここの交差点が気になった」などを書き込んでおくと、最終的な判断がしやすくなります。
トチシルPROの機能を確認!

現地確認
地図で候補が絞れたら、最後は現地で答え合わせです。
全部歩き回る必要はありません。
短時間で見るなら、見る順番を決めると迷いません。
1)家の近くの道路を先に見る
浸水で困りやすいのは、家そのものより周りの道だったりします。
・家の前の道が周囲より低くないか
・交差点がくぼんでいないか。雨の日に水が残りやすい
・周辺から水が流れ込む形になっていないか
2)駅・学校・買い物までの動線を見る
水の不安は行けない、帰れないで一気に現実になります。
・1本しかない道になっていないか
・低い道やアンダーパスを必ず通る動線になっていないか
・回り道が作れるか
3)水路・川・用水路の位置関係を見る
近いだけで即アウトではありませんが、位置関係は見ておくと安心です。
・水路が道路と同じ高さに見えないか
・大雨のときに水が出そうな形になっていないか
・ガードが低い場所が生活動線にないか
4)平均標高で高めに絞った場合は坂や斜面も見る
標高で絞った場合は、坂や斜面の位置関係も合わせて確認します。
・斜面がすぐ近くにないか
・崖っぽい場所がないか
・大雨のときに水が流れ込む向きになっていないか
可能なら雨の日や雨の翌日に近いタイミングで行くと水が残りやすい場所が分かりやすいです。
難しければ、雨の後に水たまりが残りやすい地形かどうかを想像しながら見るだけでも違います。
まとめ
洪水や浸水の不安をゼロにするのは難しいです。
それでも、住まい選びの段階で避けやすい条件を先に外していけば不安はかなり小さくできます。
進め方はこの流れが分かりやすいです。
・洪水ハザードで大枠を押さえて候補を整理する
・地形分類で雨の日に不安が増えやすい条件を外して見通しをよくする
・候補が多いときだけ平均標高で調整する
・最後に現地で道路の低さ、回り道、水路の位置関係を確認する
トチシルで候補地をもう一度確認する
この記事で紹介した洪水・浸水の不安に関わる条件は、トチシルの地図で確認できます。
希望エリアを表示して、塗られていない地域のみ→軟弱な地形を除外するの順に入れ、候補地を同じ条件で見比べてみてください。
候補が多いときは、平均標高も追加して調整すると整理しやすくなります。
トチシルのマップで災害リスクをチェックしよう!

出典一覧
洪水等:国土交通省 国土数値情報 災害・防災 洪水浸水想定区域等(トチシル内に出典表示)
地形分類:国土地理院 Experimental Landform Classification、国土地理院 防災地理情報 地形分類の解説等(トチシル内に出典表示)
平均標高の区画(メッシュ):総務省統計局 地域メッシュの解説等(トチシル内に出典表示)






