流山市は安全に暮らしやすい?治安・浸水・人気エリアの実態を整理

2026年7月6日

流山市は安全に暮らしやすい?治安・浸水・人気エリアの実態を整理

目次

流山市が子育て世代を中心に高い人気を集めているのをご存じでしょうか。

千葉県北西部に位置する流山市は、近年「都心から一番近い森の街」を掲げ、急速な発展を遂げています。

しかし、短期間でここまで急激に発展した街だからこそ、これから引っ越しを検討している人の中には「実際の治安や夜道の明るさはどうなの?」「川や沼が近いイメージがあるけれど、水害のリスクは大丈夫?」と、安全面での懸念を抱く声も少なくありません。

そこで本記事では、犯罪発生率やハザードマップといったデータと、現地での生活実感を交えながら、流山市の安全性について解説します。

「危険か安全か」という二元論ではなく、一人暮らし、夫婦、ファミリーなどのライフスタイルに合ったエリアを判断する視点に注目して読み進めてください。

流山市が住みたい街として注目を集める理由

流山市が多くの人々を引きつけ、選ばれ続ける背景には、交通インフラの進化と、自治体による先進的な取り組みがあります。

流山市がベッドタウンの枠を超え、住みたい街として注目を集める理由を3つの視点で解説します。

つくばエクスプレス(TX)開業によるアクセスの激変

流山市の人気度が一気に高まったのが、2005年のつくばエクスプレス(TX)の開業です。それまで鉄道の利便性がやや限定的だった市北部に流山おおたかの森駅や流山セントラルパーク駅が誕生し、都心へのアクセスが向上しました。

流山おおたかの森駅から秋葉原駅まで、区間快速や快速を利用すれば20分台で到着できます。通勤・通学の利便性が高まったことで、東京都心で働くビジネスパーソンにとっては、魅力的な移住先候補となりました。

「母になるなら、流山市。」に代表される先進的な施策

流山市の名を全国区にしたのが、「母になるなら、流山市。」というキャッチコピーです。ただキャッチコピーを掲げるだけでなく、流山市は子育て支援のインフラを整備してきました。

その象徴が、駅前から各保育園へと子どもを送迎する送迎保育ステーションの設置です。こうした共働き世帯の負担を大きく軽減する実用的な施策が評価され、流山市は子育て環境の充実度において、子育て世帯から注目される理由になっています。

急激な人口流入が街にもたらした変化

これらの要因が重なった結果、流山市は全国の市の中でもトップクラスの人口増加率を記録し続けています。毎年のように多くの新住民、特に20代から40代のファミリー層が移住してきています。

この急激な人口流入は、街全体を大きく若返らせ、活気をもたらす原動力となっています。新しく整備された商業施設や公園には子どもたちの声が響き渡り、明るい街並みが形成されつつあります。

流山市の治安は良い?悪い?データと住民の目線から検証

移住を考える際、気になるのが治安です。ここでは、流山市の治安について、千葉県警察が公開している統計データと、住民の目線で解説します。

千葉県内の犯罪認知件数・発生率から見る流山市

千葉県警察の統計などを基に、近隣の自治体や千葉県全体と比較すると、流山市の犯罪発生率は低い水準にあります。データの上では、県内でも治安が良いエリアに属していると言えます。

さらに内容を詳しく見ていくと、統計上は、駅周辺や商業施設での自転車盗など、身近な犯罪も一定数見られます。この数字を見る限り、過度に治安を不安視するより、エリアごとの特徴を確認する姿勢が現実的です。

街灯の整備状況と夜間の歩きやすさ

近年に大規模な再開発が進んだ流山おおたかの森や南流山の駅周辺は、歩道がゆったりと広く確保されており、夜間でも街灯が多くて明るい場所が目立ちます。仕事帰りの一人歩きでも、比較的安心して歩ける環境が整っています。

その一方で、昔からの住宅街や駅から少し離れたエリアに入ると、夜間は人通りが絶え、暗い道も散見されます。新興エリアの明るいイメージだけで判断せず、エリアの実態を把握することが大切です。

流山市の浸水リスクや地盤は?

近年は全国的に自然災害が激甚化しているため、地形やハザードマップの確認が欠かせません。

流山市内は大きく分けて低地と台地の2つの地形で構成されており、それぞれで災害リスクの特徴が大きく異なります。

江戸川沿いの低地とハザードマップの確認

流山市の西側には江戸川が流れており、この河川沿いに広がるエリアは地形的に低地に分類されます。そのため、台風や集中豪雨の際には、河川の氾濫による洪水や浸水のリスクがハザードマップ上で指摘されており、色が付いている場所も多いです。

国や自治体による堤防の強化整備が年々進められていますが、万が一の水害に備え、避難体制や情報発信の仕組みを確認しておきましょう。このエリアでの居住を検討する場合は、指定避難所の位置をあらかじめ把握しておく必要があります。

つくばエクスプレス沿線に広がる下総台地の安全性

一方で、つくばエクスプレス沿線の流山おおたかの森駅周辺などは、下総台地と呼ばれる強固な台地の上に位置しています。地形の特性から、大規模な洪水や河川氾濫のリスクが低いエリアです。

地盤がしっかりしているため、地震の際の揺れやすさという観点でも比較的優位性があります。

このように、同じ流山市内であっても、駅やエリア、標高によって災害リスクが大きく異なる点は、頭に入れておきましょう。

内水氾濫(ゲリラ豪雨)と近年のインフラ整備

河川の氾濫とは別に、短時間の猛烈な雨によって排水が追いつかなくなる内水氾濫への対策も重要です。

新しく開発された駅周辺のエリアでは、地下に巨大な雨水貯留施設が設置されるなど、最新の都市インフラが整っているため冠水しにくくなっているエリアもあります。しかし、古くからある既存の道路や、排水設備の上限が昔のままになっている地域もあり、ゲリラ豪雨の際に一時的に道路が冠水するケースもゼロではありません。

ハザードマップを確認する際は、洪水だけでなく内水ハザードマップも重ねて見ましょう。

トチシルとは

流山市の地盤の特徴やハザードマップをトチシルで重ね、候補エリアの安全性を確認してみてください。

流山市の中心エリア「流山おおたかの森」の安全性と注意点

流山市の象徴であり、住みたい街ランキングでも常に上位に位置する流山おおたかの森。

美しい街並みが魅力ですが、安全性と注意点について解説します。

先進的な街並みがもたらす防犯・安全上のメリット

流山おおたかの森周辺は、先進的な都市計画に基づいて作られたため、防犯面でのメリットが多い街です。電線の地中化が進められているエリアでは視界が遮られず、見通しが良いため、不審者が身を隠しにくい環境になっています。

また、街のいたるところに防犯カメラが計画的に配置されているほか、歩道と車道が歩車分離を意識した道路設計が進められています。これにより、小さな子どもや高齢者が散歩をする際も、車との接触リスクを抑えやすい環境です。

急成長エリアだからこそ知っておきたい注意点

一方で、急成長を遂げた街ならではの注意点も存在します。

人口の急増に伴って自動車の交通量も増え、朝夕のラッシュ時には駅周辺の主要道路で激しい渋滞が発生しやすくなっています。

また、新興住宅街であるために「昔ながらの地域コミュニティ」の歴史が浅く、隣近所の顔が見えにくい側面もあります。さらに、駅前を一歩離れると現在も開発中の土地が多く、工事車両が頻繁に行き交うため、通学路の安全性には注意を払う必要があります。

流山市で「安心して暮らせる物件」を見極めるポイント

ここまでのデータや特徴を踏まえ、流山市で安心して暮らせる物件を選ぶポイントについて解説します。

ポイント①:昼と夜の両方で駅からのルートを歩いてみる

物件見学の際、多くの人は昼間の明るい時間帯に訪問します。しかし、流山市の安全性を見極めるためには、昼だけでなく夜間にも実際に駅から物件までの帰り道を歩いてみることが重要です。

昼間はのどかで開放的に見えた緑豊かな遊歩道が、夜になると人通りが全くなくなり、街灯の死角になっていて予想以上に暗く感じる、といった場合があります。ご自身の目で夜の雰囲気を確かめ、納得できるかを検証してください。

ポイント②:ピンポイントの標高とハザードマップの重ね合わせ

流山市はエリアによって台地と低地が混在しているため、「流山市だから安全」「この駅だから大丈夫」と大雑把に捉えるのは禁物です。

検討している物件の標高をピンポイントで確認しましょう。また、市が発行しているハザードマップを重ね合わせ、浸水想定区域に入っていないかをチェックします。また、避難場所へ向かうルート上に、急激な坂道や、冠水しやすいアンダーパス(立体交差の下部)がないかも確認しましょう。

ポイント③:これからの開発予定(空き地や工事予定)を不動産会社に聞く

現在進行形で進化を続けている流山市では、物件の周囲にある空き地や平屋の建物が、数年後にどう変化するかを予測しておく必要があります。購入・賃貸契約を結ぶ前に、周辺の開発予定を不動産会社に確認してください。

「現在の窓からの見晴らしが気に入ったのに、数年後に目の前に大きなマンションが立って日当たりが悪くなった」「静かな環境だと思ったら、目の前の空き地が大型商業施設の駐車場になり、車の往来が増えた」といった事態を避けるために、周辺の開発予定も事前に確認しておきましょう。

トチシルとは

流山市のハザードマップをトチシルで開き、物件周辺と駅までのルートをあわせて確認してみてください。

まとめ

流山市は、犯罪データや最新の都市インフラという両面から見ても、暮らしやすい街であることは間違いありません。新しい街並みと、充実した行政サービスは日々の生活に大きな安心感をもたらしてくれます。

しかし、市内の地形は台地と低地に分かれており、エリアによって水害リスクや夜間の明るさ、現在進行形で行われている開発状況には懸念点もあります。

流山市全体を一括りに「危険か安全か」で判断するのではなく、まずは検討しているエリアの地盤や夜道の環境をトチシルで細かくチェックしましょう。

トチシルとは

トチシルでは、流山市のエリアごとの詳細な土地の強さや、ハザードマップを地図上で確認できます。気になる物件やエリアを見つけたら、トチシルの地図機能を使って、目に見えにくいリスクまで事前にチェックしてみましょう。

犯罪の発生状況(刑法犯認知件数) 《令和7年》確定値

https://www.police.pref.chiba.jp/content/common/000071144.pdf

千葉県犯罪統計のページ

https://www.police.pref.chiba.jp/keisoka/safe-life_crime_statistics.html